子どもは一人一人神様から異なった賜物を与えられ、輝いている存在です。
子どもは真に愛され、大切にされる中で情緒が安定し、遊びや課題等に生き生きと取り組む意欲が引き出され、友達と良い仲間関係を結ぶ事が出来るようになります。
愛児園は、子どもが自ら生きようとする生命力(意欲)と個性を大事にしながら、 色々な事に立ち向かって行けるようになったり、人と良い関係を結んで行けるカを培っていく場です。
ご家庭と園、相方で協力し合って、心身ともに健康で伸びやかに子ども達を育てて行きましょう。
今、社会で子ども達が十分に野山を駆け回って遊べる環境が失われ、空気、水、食物、住居どれをとっても汚染されてきています。地域でも家庭でも安心して遊べるスペースがなく、知育偏重が進む中で子ども達はさまざまにこれらの影響を受け、人間としての本来の育ちがあやうくなってきています。
手や足、体を動かす運動神経は「触れる(裸足で床、土、水など)」「見る」などの感覚神経と共に脳中枢神経でつながり、脳中枢の発達を促すのです。就学前の6年間は、
脳の最も発達する時期であり、 6才頃までにほぼ大人の90%に達すると言われています。
愛児園では、生き物の進化の過程から考えられたリズム(魚~両棲額~鳥類~獣類など)から、 人間がするさまざまな踊りのステップや伝承遊びなど、年齢の発達に沿って楽しくできるように構成されています。
今の時代では、野山を存分に駆け回って体全体で遊べるような環境は少ないので、リズム運動などで筋力をバランスよく発達させ、体の隅々まで動かせる体を作ることが大切であり、
また、バランスよく作られた給食を感謝して食べます。
本物からは、深い感動が与えられます。
よい絵本や物語・昔話など、また演劇などを観て感性を深めます。 今の時代、社会にあふれているのは非常に刺激の強い商業主義の文化が大半で、これらには感動がなく果てしなく物欲をそそる性格のものです。
園では、年長児になると10月以降には午睡がなくなり、 毎月のお弁当デーには遠方(山登り、動物園、水族館、博物館、その他)出かけ楽しい体験をします。
子どもの視野を広げ、体と心を柔軟にするよい経験・体験を常に模索していきます。
絵の創造性と隅々まで行き渡る細やかさは・・・
日々の生き生きとした生活(子どもが描きたくてたまらなくなるような経験があるか)の上にあります。
物と物、人と人との関係に関心が深まり、見てわかるような絵を描くようになります。
基底線(地面や水平線)をあらわす線を描き出すようになると、地面の上、地下、空、海の中の世界へと認識が広がっていき、5才後半頃になると絵本の読み聞かせ、民話や語り聞かせの絵や、楽しい経験をした絵を描き、絵の具で塗ります。
細いペンで細かい表現が出来るようになり、色を見極められるようになるのが6才です。それまでの絵は、色を塗ったりしないで形で一杯お話する絵であり、その絵のお話に「誰が、どこで、何をしている所」など、 しっかり耳を傾けて聞いてあげる事が大切です。その文脈のあるお話しが、学校へ行ってからの書き言葉の土台となります。
子ども達の文字は絵画です。
絵画は子ども達の物語ですが、文字・数字を教え込ませると絵が小さくなり文字が大きくなります。
子ども達には伸び伸びと絵を描いて楽しんでほしいと思っております。
文字や数を覚えたり書いたりするには、充分な下地を整えることが大切です。只、字を覚えて読み書きするのではなしに、それらが十分に生きる脳に育てることが肝心で・・・
目で見たもの(体験、生活、遊びなど)が脳を通して描ける。これは脳の指令通りに指が緻密に働くよう身体を鍛えておく。
話を聞く力をしっかりと育てる。
読んでもらった本に感動して、自分で後から探し出して見たくなるくらい深い思いを持つ
このような力を育てずに文字だけを早く教えてしまうと、子どもの脳は固くなり、創造力(想像力)は広がりません。